危険化学品安全管理条例改定など環境規制整備も(前編)
2011年、中国では環境五ヵ年計画とその下位計画の策定に関する動きが目立った。その一方で、環境NGOによる汚染企業批判、PM2.5論争勃発、福島原発による中国の原発建設計画への影響など、環境ニュースは幅広いものがあった。現地に進出している日系企業にとっては、中でも環境五ヵ年計画や危険化学品安全管理条例改定、環境NGOの動向などしっかりウォッチしておくべき内容もある。以下に、2011年の中国環境対策10大ニュースについてまとめた。
①環境NGOがアップル等サプライチェーン汚染問題を指摘 2011年は、環境NGOによる企業サプライチェーン汚染問題追及が多く取り上げられた。 4月20日、自然の友は、公開書簡で米Beingmate社に一部環境違法問題があることを暴露し、自主的な株式取引停止と環境審査実施を促した。これに先立ち、環境NGO13団体が共同で……
大野木 昇司