はじめに 1月31日午前、温家宝総理は国務院全体会議を召集し、「政府活動報告(意見徴求稿)」を審議した。会議はこれを各省・自治区・直轄市及び中央関係部門・単位に送付し、意見を求めることを決定した。本稿は、この会議で温家宝総理が行った講話の概要を紹介する(新華網北京電2012年1月31日)。
1.「政府活動報告」の意義 国務院が全人代に報告を行うことは、法定の重要な職責であり、政府が人民の監督を受け入れる重要な形式である。我々は全人代代表・人民大衆に対し率直に報告し、条件を創造して人民大衆に政府を批評させ、人民大衆の意見を十分聴取し吸収して、政府活動の水準を不断に高めなければならない。人民大衆の希望・要求に基づいて政府活動を手配することにより、政策決定を更に大衆に身近なものとし、現実に近寄せ、大衆の切実な利益に関わる大事・実際的な事柄を政府活動の重点としなければならない。
2.2……
田中 修