最近でこそ不動産価格が下落してきているという報道が増えてきていますが、それでも少なからずの投機資金が不動産に向かっていたのは間違いありません。そして、不動産市況の伸びが止まってきている中でものすごい伸びを示している資金流入先があります。芸術品です。 2010年の中国の芸術品市場規模は1694億元、成長率41%、取引規模は世界の23%と米国に次ぐ規模にあります。この10年間の成長率は387%に達しています。最近では芸術品に投資する信託商品の発行が盛んになっています。
信託商品の発行地は6割強が北京でその次が南昌、西安、と続き上海は第4位です。芸術品に関しては北京が中心であるといえます。
2011年度の第三四半期までの芸術品信託発行規模は41.09億元で、これは前年同期比38.19億元増、伸び率ではなんと1319.26%にもなり、2011年の芸術品信託発行規模は100億元を突破することが見込まれています。なお、2011……
呉明憲