はじめに 温家宝総理は、2月6-10日に中南海において5回座談会を主催し、社会各界人士から「政府活動報告(意見徴求稿)」に関する意見・建議を聴取した。この座談会は地方視察と併せ、最近では恒例化している。本稿では、その主要発言を紹介する(新華網北京電2012年2月12日)。
1.専門家・学者(2月6日) 1.1 概要 (1)出席者 洪銀興、陳東琪、賈康、李強、蔡昉、謝家瑾、叶檀の7名。 (2)話題 成長の維持と物価の安定、社会保障的性格をもつ住宅の資金調達メカニズム、資源税改革、「三農」の強化、民間資本の参入、民間金融の監督管理。 (3)主な発言 叶檀(女性):鉄道投資が比較的逼迫しており、民間資金を導入することは、大勢の赴くところである。現在、民間の資金は多く、どこに投資すべきか分からないでいる。もしプロジェクトの管理権・配当権の問題を適切に処理するならば、民間資金を有効に吸収できる。……
田中 修