危険化学品安全管理条例改定など環境規制整備も(後編)
⑥COP17で強気の中国 国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17)が12月に南アフリカ・ダーバンで開かれ、2012年末に期限切れとなる京都議定書の延長と、20年に新たな枠組みを発効させるとの合意文書を採択した。京都議定書の延長に参加するのはEUやノルウェー等排出量でみると世界全体の15%にとどまる。また新しい枠組みでは、米中等も何らかの法的義務を負うとした。 今回のCOP17でも、最も注目を集めたのは中国であった。他の途上国とともに、温室効果ガス(以下、GHG)規制の新興国義務化に反対し、京都議定書延長を主張する中国の姿勢は強硬で、先進国側は厳しい交渉を迫られた。最終的に中国代表団の団長を務めた解振華・国家発展改革委員会副主任は「法的枠組みに向けた議論を受け入れる」と表明した。中国はこれまで、法的拘束力ある規制に反対……
大野木 昇司