会員専用

「日本は未だに鎖国だからね。ビザでは外国人はみんな苦労しているよ。入管（入国管理局）は鬼だからね、ホントに。」 日本の外国人労働者政策の話になると、このような言い方をする人は多い。外国人と関わらない多くの一般の社会人の間でも、「日本は外国人に対し国を閉ざしている」という認識が共有されているように感じる。しかしそれは正しくない。現実は、毎年５万人以上の外国人が、日本に永住または帰化している。少なくとも、日本は外国人を積極的に拒否しているかのように思うのは間違いだ。大いに受け入れている。 永住権、グリーンカードというとアメリカを連想する人が多いかもしれないが、日本にも「永住」というビザは存在する。日本の永住ビザを取得する外国人は毎年４万人を超える。 入国管理局の統計によると一般永住者の増加数は毎年以下の通りだ。

43,136人(2003年) 45,953人(2004年) 36,840人(2005年) 44,673人(2006年)……

井上　一幸