(1)出発の地・遼寧省大連 丹東へは、大連を基点として、車で向かうことになりました。4時間近い道のりです。
大連名物といえば、新鮮な魚介類です。内陸部の北京などでは、中国系の店で刺身を食べる事自体がチャレンジですが(下痢程度で済めば良い、という覚悟が必要)、海に面する大連では安心して注文することができます。このとき筆者が訪れたのは、高級店のひとつ「万宝海鮮舫」でした。男性二人で飲んで食べて、一人500元(日本円で6,000円)でした。店の内装は中国人好みのど派手な金ぴか。ぱっと見は最高級店ながら、実際はそうではない店が中国には多くありますが、「万宝海鮮舫」は本物でした。中国では、日本のように内装の細やかさはないものの、派手好きの中国人の気持ちを盛り上げる金ぴかな店は多くあります。
万宝海鮮舫での注文方法は、生簀に入っている魚介類の中から、好きな海産物を客自身が選び、自分……
奥北 秀嗣