はじめに 本稿では、2月及び1-2月期主要統計を紹介する。 ただし、1、2月は年によって春節がずれるため、前年同月比の統計はバイアスがかかる。特に2011年の春節は2月であり、2012年は2月であったため、1、2月の統計は大幅なバイアスがかかっている。このこともあり、国家統計局・財政部は1、2月の工業生産・消費・投資・財政統計を発表していない。これらについては、むしろ1-2月期統計を前年同期と比較する必要がある。
(1)物価 ①消費者物価 2月の消費者物価は前年同期比3.2%上昇し、上昇率は1月より1.3ポイント低下した[1] 。都市は3.2%、農村は3.2%の上昇である。食品価格は6.2%上昇し、非食品価格も1.7%上昇している。居住価格は2.1%上昇した[2] 。 1-2月期の消費者物価は、同3.9%上昇した。 (参考)7月6.5%→8月6.2%→9月6.1%→10月5.5%→11月4.2%→12月4.1%→1月4.5%→2月3.2% 前月比では、1月より0.1%低……
田中 修