はじめに 全人代では、最終日の総理内外記者会見以外にも、会期中に主要経済閣僚の記者会見が行われる。本稿では、政府3報告と重複していない内容を中心に、国家発展・改革委員会の張平主任の会見(3月5日)の概要を紹介する。
1.2011年が9.2%の成長だったことについて 昨年が9.2%だったことについては、我々は全面的に正確な認識をもつ必要がある。ここには、2つの1.2の概念がある。昨年定めた経済成長率の予期目標は8%であり、我々は9.2%を実現した。つまり、予期目標に比べ1.2ポイント超えている。しかし、一昨年の10.4%に比べれば、1.2ポイント反落している 。この問題をどう見るか?私は以下の方面から見るべきだと思う。 (1)9.2%の成長率は依然比較的速い成長速度であり、言い換えれば、この成長率はなお比較的速い区間にある。 昨年の世界経済の成長率は3%前後にすぎなかったが、このような峻厳・複雑な情勢下で、……
田中 修