東南アジアを市場と捉えた際、どの国を重要視すれば良いのかと頭を悩ます企業は少なくない。東南アジアには、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、東ティモール、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスの11の国が存在する。しかし、市場として捉えた場合、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシアのASEAN6だけを見れば良い。いずれも6%以上の経済成長を誇る国々である。シンガポールのGDP14.7%を筆頭に、タイが7.6%、フィリピンが7.3%、マレーシアが7.2%、ベトナムが6.8%、インドネシアが6%だ。 一人当たりGDPに関しても、シンガポールは4万3,000ドルを超え、数年前に日本を抜いている。人口が2億4,500万人を超えるインドネシアでも3,000ドルを超え、タイで5,000ドル弱、マレーシアは8,500ドル弱にも成長している。
残る5ヶ国は市場としては余りにも小さ過ぎる上……
森辺 一樹