中国国内市場への販売について語るとき、ここ最近は中西部地区にスポットが当たるようになってきています。今回はアディダスの取り組み状況について見ていきましょう。
2011年のアディダスのグレーターチャイナエリアでの販売収入は23%伸び、12.3億ユーロに達しています。2010年末に発表した2015年に向けて計画では当時の5500店舗から8000店舗、550都市から1400都市にまで拡大しようというものでしたが、計画開始後1年で店舗は1175店舗、都市は115増加し、計画以上のスピードで拡大しています。そして北京、上海等の一級都市の主戦場以外に、2級都市以下での拡大が店舗数を増やすうえでの重要なポイントとなっています。
アディダスが昨年あらたに開拓した都市には5・6級都市が多く、その多くが人口50万以下の都市です。そして、今後2/3の成長は4級から6級都市に集中するとみています。一般的には内陸地区の消費者は消費能力が低いと思わ……
呉明憲