はじめに 本稿では、3月及び1-3月期主要統計を受けた政府の対応を紹介する。 温家宝総理は4月13日、国務院常務会議を召集し、1-3月期の経済情勢を分析するとともに、今後の経済政策を検討・手配した。その概要は以下のとおりである(中国政府網2012年4月13日)。
現在、わが国の経済運営は総体として平穏である。3月の一部主要経済指標は、1、2月よりある程度反転上昇しており、市場の信任は引き続き安定化しており、製造業購買担当者指数(PMI)は連続4ヶ月上昇している。総じて見ると、わが国経済のファンダメンタルズは良好であり、経済成長は合理的区間にある。経済発展は大きな潜在力を備えており、マクロ・コントロール政策はかなり大きな変更の余地がある 。 わが国の経済社会の発展は、なお少なからぬ困難・試練に直面している。国際金融危機は終息しておらず、欧州ソブリン危機の根本的問題はなお未解決である。国内経済運……
田中 修