「貨物貿易外貨管理制度改革の公告(国家外貨管理局公告2012年第1号)」・「貨物貿易外貨管理法規に関する問題の通知(匯発[2012]38号)」により、8月1日より、貨物代金決済の改革が実施されます。 これは、現在の貨物代金決済の大原則となっている核銷制度(通関と対外決済の個別照合)を廃止し、総量管理に切り替える事を骨子としています。
2012年8月1日以降は、企業の申請をベースとした受け払いを認めた上で、操作に問題がある企業を降格(B類・C類に降格)し、それらの企業に対しては、現在よりも厳しい管理を強いる事で、企業の自主管理を促す事になります。
1.企業ランクに基づく外貨操作 貿易権を有する企業は、A~C類の3ランクに分類されます。 この内、B、C類は、操作に問題がある事により、降格され、外貨取り扱いの制限を受ける企業が該当します。 各ランクの貨物代金決済の原則は、以下の通りです。
① A類 ……
水野 真澄