百貨店やショッピングモールといった、中国では伝統商場と呼ばれるタイプの売り場で販売されているアパレル製品の価格がどんどん高くなってきており、それを嫌った消費者が売り場で商品をチェックして、家に戻ってからネットショッピングでその商品を購入するというような動きが見られています。
このような動きが影響してか、北京市商務委員会が発表した今年1-6月の伝統小売業における高級品消費が、マイナス成長の結果となったことが発表されています。国際ブランドを主に取り扱う新光天地と賽特ショッピングモールでは売り上げの伸び幅が緩やかになってきており、前年比各々27.9ポイントと9.6ポイントのマイナスとなっています。
北京のサービス業というのはすでに国民経済比率の75%にまで達しており、ショッピングモールのこのような状況は北京として影響が少なくありません。実体店舗の来客数も減少してきており、北京商業情報諮詢セ……
呉明憲