はじめに 7月26-27日、財政部は全国財政庁(局)座談会を開催し、下半期の財政政策の基本方針を決定した。7月25日には国務院常務会議が開催され、下半期の経済政策が議論された模様であり[1] 、これを受けたものであろう。 本稿では、この座談会における謝旭人財政部長の講話の概要を紹介する。
現在、わが国の経済社会の発展の全体情勢は良好である。国民経済の運営は総体として平穏であるが、経済の平穏な運営に影響を与える不利な要因は依然かなり多く、経済発展は多くのの困難・試練に直面している。 当面の経済財政情勢に応じ、下半期、各レベルの財政部門は中央の政策決定・手配に基づき、安定の中に前進を求める政策を総基調とし、積極的財政政策の各種措置を確実に実施しなければならない。同時に内外情勢の発展・変化を密接にフォローし、更に事前調整・微調整を強化し、政策の方向・程度・テンポを正確に把握し、政策の精……
田中 修