中国の工場運営において、そのトップの方針や考え方は非常に重要です。日本の中小企業を見てみると、社長の方針や考え方がそのまま会社の方針や考え方となっています。実は中国の工場というのは、日本の中小企業の形態と類似している点が非常に多く、工場の規模に関わらず中小企業そのものと言っても過言ではありません。
中国工場の方針や考え方は、トップのそれと一致するのです。中国工場でトップというのは、総経理や工場長と言われる人たちが相当します。中国工場の総経理が品質重視、品質第一の姿勢を打ち出せば、従業員もそれに沿った行動をするようになってきますが、別の方針、例えば、利益を重視したとすれば、従業員もそれに沿った行動をするでしょう。
特にどちらかと言えばボトムアップに馴染んでいる日本人とは違って、中国人はトップダウンに馴染んでいますからトップの言うことは、そのまま受け入れることになります。
● 非会員の方は記事の一部しかご覧になれません。閲覧には会員ID、パスワードでのログインが必要となります。入会希望の方は こちらへ根本 隆吉