はじめに 人民銀行は8月3-4日、北京において支店長座談会を開催し、経済金融情勢を分析研究し、下半期の政策の重点を明確化した。本稿では、人民銀行発表の会議のポイントを紹介する。
1.上半期の総括 2012年に入り、極めて複雑な内外環境に対し、人民銀行は安定の中に前進を求めるという、党中央・国務院の政策の総基調に基づき、安定成長を更に重要と位置づけ、穏健な金融政策を引き続き実施し、実体経済の発展を適切に支援した。 ①事前調整・微調整を強化し、マネー・貸出の平穏で適度な伸びを誘導し、社会の合理的な資金調達規模を維持した。 2回預金準備率を引き下げ、2回預金・貸出基準金利を引き下げ、金融機関が金利を自主的に定める余地を拡大し、経済発展を支援した。マクロ・プルーデンス手段のアンチシクリカルな調節作用を発揮させた。マクロの貸出政策指導を強化し、経済構造調整を促進した。 ②人民元レート形成メカ……
田中 修