はじめに 上海証券報2012年8月14日は、「安定成長は2008年の旧い道を拒絶する。政策の大幅な緩和は『片思い』に過ぎない」という論評を発表した。この記事は、今後の経済政策の方向性をよく整理しているので、金融政策・財政政策・不動産政策・産業政策のポイントを紹介する。
1.前書き 安定成長が更に重要と位置づけられ、金融政策・財政政策・不動産政策・産業政策等の方面が緩和されるのではないかという市場の推測が多く出ている。しかし、最近次々に出てくる、予想を下回る数値と上層部の態度表明は、これとは異なる情報を伝えている。マクロ政策の大幅な緩和は、市場の「片思い」に過ぎず、安定の中に前進を求めることは、依然下半期のマクロ・コントロール政策の総基調なのである 。
2.金融政策―適度に緩和し、軽率に量を放出してはならない 現在、安定成長が更に重要と位置づけられ、緩和された金融政策が必要とされ……
田中 修