―労働契約法修正草案の分析―
中国の現行労働契約法が2008年1月1日に施行されてから、4年が経過した。同法の施行は労働力資源の市場配置の促進、労働関係の標準化、労働契約制度
の整備、労働契約当事者双方の権利義務の明確化、労働者の合法的権利の保護において、重要な役割を果たした。
しかし、施行の過程においては、様々な問題も発生しており、そのうち最も目立っているのは労務派遣に関する問題である。そのため、現在行われている現行労
働契約法公布後の初めての改正も労務派遣をめぐるものとなっている。最近、この労働契約法修正草案(以下、「本修正草案」という)が、パブリック・コメン
トの募集のため、公表された。本稿では、2回に分けて、労務派遣に関する問題、今回の改正内容及び将来その施行によりもたらされうる問題と影響を検討する
ものとしたい。今回は、まず、現時点における労務派遣に関する問題と今回の改正内容を紹介する……
●<会員の方へ>
引き続いてこの情報をご覧になる場合はこちらをクリックして会員ID、パスワードでのログインをしてください。
<非会員の方へ>
ビジネス情報の閲覧は会員の方のみとなっております。入会をご希望の方はこちらをクリックしてください。
劉新宇