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はじめに 温家宝総理は9月11日天津で開催された夏季ダボス会議で開幕の挨拶を行った。また企業家と座談会を開催している（新華網天津・北京電2012年9月11日）。温家宝総理の経済に関する発言がこれほど詳細に報道されることは珍しく、本稿ではその概要を紹介したい。 １．開幕挨拶 （１）2008年景気対策の評価 ここでは冒頭に胡錦濤時代10年間の実績を延々と語っている。一々は紹介しないが、2008年の大型経済対策に関して「我々が危機に対応した包括的計画について、事実を省みず曲解し非難し、甚だしきは不必要な代償を払ったと言う者がいる。私は厳粛に説明したいと思うが、これは正に当時の果断な政策決定と科学的な対応によるものであり、これがあったからこそ我々は企業倒産・労働者の失業・農民の帰郷を回避し、中国経済の発展の良好な勢いを引き続き維持し、社会の調和のとれた安定を維持し、現代化プロセスに大きな波乱が出現するのを防止でき……

田中　修