はじめに
温家宝総理は9月26日国務院常務会議を開催し、サービス業の発展加速を検討した。本稿では、その概要を紹介する。
1.サービス業の位置づけ
サービス業を発展させることは、わが国の産業構造の最適化・グレードアップの戦略的重点である 。第11次5ヵ年計画期間(2006-2010年)、わが国の金融、卸・小売、旅館・レストラン、交通・倉庫等の主要サービス業種、及び観光、文化、ホームヘルパー、アニメ、環境サービス、電子ビジネス等の新興サービス業・新型業態が急速に発展した。
サービス業の規模は不断に拡大し、2010年の付加価値は2005年の2.3倍となり、年平均の雇用増は579万人であり、サービス業の就業者が全社会就業者に占めるウエイトは34.6%に達し、経済成長の推進・社会の発展・生活の改善の重要なパワーとなっている。
同時に、わが国のサービス業の発展は、依然質と標準化水準が高くなく、国際競争力が強くなく、人材が不足して……
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田中 修