与信枠管理
◇基本と本質
回収の促進と、与信枠管理。売掛金とは得意先に商品を販売し、代金を回収していない状態のものをいう。これは得意先にカネを貸しているのと同じ状態といえる。よって、一般的には得意先ごとに、いくらまでの売掛金を計上してよいかという「与信枠」を設定する。この与信枠を超えないように、日々の売掛金の状況をウォッチしていく必要がある。
◇チェックポイント
□得意先ごとに、財務状況を確認した上で、与信枠が設定されているか。
□与信枠は、入金直前の最大リスクを考慮したうえで設定されているか。
□日々、与信枠は管理されているか。
□与信枠を超過する際の、対応はなされているか。
◇解説
貿易会社にとって与信管理は非常に重要である。一般的に貿易会社の利益率は製造会社と比べると少ないため、万が一、貸倒(得意先の倒産による債権の焦付き)が発生すると、経営に対する影響が大きい。例……
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山田 健司