会員専用

最近、中国国外で購入した化粧品をネット上で販売し利益を得た元客室乗務員が密輸の罪で11年の懲役に処せられた事件[1]が話題となった。 　本件起訴状によると、2010年から2011年8月までの間、犯行当時客室乗務員であった被告人Aは、被告人Bとの計画に基づき、次のような犯行を行った。まず、被告人Bが韓国の免税店の口座番号を提供して韓国での商品代金を負担し、被告人Aが被告人Cと共同して韓国の免税店で化粧品等を購入した後、「旅客貨物持込方式」で関税無申告通路から当該化粧品等を中国国内に持ち込み、これらを自ら開設したネットショップで販売して利益を得たのである。3名は、その行為により113万人民元（約1,412万円）あまりの輸入税を逋脱した。この被告人3名の行為につき、第一審裁判所は、普通貨物密輸罪が成立すると判示して、被告人A、B、Cに対しそれぞれ11年、7年、5年の懲役とともに、罰金を言い渡した。 　この判決に対しては、国……

劉新宇