■前提
中国の繊維アパレル産業において、規模が大きく資金力がある企業は、川上・川中産業で輸出によって成長を続けてきた企業が多い。<内需小売り型企業は、ごく少数である>
彼ら中国大手企業は、川下戦略、多角化戦略を志向する際、選択肢の一つとして日本を含む海外企業との提携(又は、M&A)を検討する場合がある。或いは、上場準備の際、事業拡大スピードを速めるために提携(又は、M&A)を検討する場合がある。
以下、中国大手企業による日本企業との提携(又は、M&A)に関して記載する。
※規模感として、取引(投資)金額20億円超を想定。
■中国大手企業が懸念するポイント
一般的に中国大手企業は、日本マーケット及び日本独特の流通・商習慣等について熟知しておらず、また個別企業についても業務の詳細を理解していないため、以下の2点を優先的に検討する傾向がある。
①当該個別企業の中国内販事業の実績、及び今後の成長可能性
②日本……
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牛田 賢