-
知っておきたい事例解説-
あと10日ほどで中国では旧正月休みとなる。多くの企業では忘年会、例会、社員旅行等の行事を設けて従業員の一年の労をねぎらう。しかし、飲酒後の転倒、
旅行中の怪我など行事中に事故が起こることもある。年末の忘年会をはじめとする各種行事は日系企業にとって欠かせない重要な習慣でもあるが、万が一事故が
起こった際に企業として合法的権益を如何に確保していくべきか。本稿では事例を取り上げて解説してみたい。
1.
事例概要
【事例A】
北京某企業の従業員李氏は、会社の例会で酒に酔い帰宅途中に転倒、半身不随となってしまった。その後李氏は提訴して会社に174万元余りの賠償を請求、負
傷の原因は会社が強制的に例会に出席させ、上司から無理やり酒を飲まされたことであると主張した。同案は一審、二審を経て、最終的に会社は李氏の負傷には
責任を負わないとしたが、人道主義的観点から、李氏に補……
●
非会員の方は記事の一部しかご覧になれません。閲覧には会員ID、パスワードでのログインが必要となります。入会希望の方は
こちらへ
王穏