EUが2005年8月に施行した電気電子機器廃棄物の回収・リサイクル指令(WEEE指令)が、加盟国の回収目標設定や電子廃棄物違法輸出の規制強化等の内容を加えた改正版として、2012年8月13日に発効した。中国でも自国の現状に考慮した独自のWEEE関連規制が導入されつつある。
その中国版WEEEというべき『廃棄電器電子製品回収処理管理条例』は2011年1月に施行されたが、家電品メーカーの回収処理基金納付義務を規定する関連弁法の公布・施行が遅れていた。その後、対象品目リストや基金の徴収・給付、処理資格許可など一連の下位法も出揃い、2012年8月に『廃棄電器電子製品処理基金徴収使用管理弁法』も公布され、同年7月1日付けで正式な制度運用がスタートした。日系を含むメーカー等にとっても、本格的な対応が必要となってきている。
ただ、今回の基金設立には制度上の不明点も多く、順調に機能していない現状も伝えられている。また最近では、商務省が……
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大野木 昇司