汚染事件への注目が高まる
2012年、中国では環境汚染事件への注目の高まりや抗議活動に関する動きが目立った。その一方で、環境NGOによる汚染企業批判、大気汚染モニタリング体系構築、スマートグリッド整備など、環境ニュースは幅広いものがあった。現地に進出している日系企業にとっては、中でも環境五ヵ年計画や危険化学品安全管理条例改定、環境NGOの動向などしっかりウォッチしておくべき内容もある。2012年の中国環境対策10大ニュースについてまとめ、2回にわたって述べる。
①環境NGOがアパレル業界サプライチェーンの環境汚染を追及
12年も前年に続き、環境NGOによるサプライチェーンの環境汚染問題の追及が取り上げられた。
3月~4月、環境NGO10団体が北京市や重慶市等10都市のスーパーや卸売市場、インターネット通販等で無作為に購入した美白・シミ取り化粧品をサンプリング調査し、全体の23%から国家基準(1PPM)を上回る水銀が検出され……
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大野木 昇司