仕事で様々な国に行くと、我々日本人がいかに繊細な感覚の持ち主かを痛感する。事実、日本人のこの繊細な感覚が、高い品質を生み、様々なニーズに応えられる多様性を生んできた。しかし一方で、この繊細な感覚がしばしば海外ビジネスでは邪魔になることがある。
日本人の繊細な感覚を私たちの身近な生活で他の先進各国と比較してもその差は一目瞭然だ。
まずファッションに関してだが、日本人程オシャレな人種はいない。次々に変わるトレンドや数多くのブランド。日本人程普段着のオシャレに拘る人を探そうとすれば、パリとニューヨーク以外では探せないだろう。偏見ではないが、アメリカ人の普段着は皆、GAPの短パンにTシャツ姿で、日本人程普段着に気を使わない。ヨーロッパ人は短パンが長ズボンになっただけで、基本は同じだ。これはお金を持っている、持っていないは関係ない。彼らにとっての普段着とはそんなものなのだ。日本人のような繊細な……
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森辺 一樹