筆者は今まで、首都北京はもちろん、チベット族居住地域やチベット仏教信仰地域である雲南省シャングリラ、内モンゴル自治区フフホト、河北省承徳などで、多くのチベット仏教寺院を訪れ、多くのチベット族と出会ってきましたが、実はチベット自体には行ったことがありませんでした。何としても一度は本拠地たるチベット/ラサにチベット鉄道を使って行きたいという願望もあり、ある日、ようやく青海省、チベットへ旅をする機会がやってきました。今回は、青海省での経験、およびガイドであったチベット仏教信者である土族(トゥー族)女性の口から飛び出した「見た目が大事」に関するエピソードを紹介します。
1.青海省の省都/西寧で出会った少数民族
青海省の省都/西寧の空港は、省都の空港としては有数の小ぢんまりとした空港でした。筆者は、直接ラサには飛行機で入らず、西寧経由にて、列車で入ることにしていました。以前、標高1,900mの雲南省の省……
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奥北 秀嗣