「100年後の世界を想定した海外進出」と言われても、多くの人はなかなかピンとこないのではないだろうか。また、「そんな大げさな」と思われる人も多いはずだ。しかし、少しでもその世界を想定して海外進出をできるかが、異国の地で長期に渡る成功を収めることができるか否かを左右すると言っても過言ではない。
海外ビジネスに関係する領域で、100年後の世界とはいったいどんな世界なのだろうか。
まず確実に言えることは、少し前に話題になったTPP(環太平洋経済協定)やFTA(自由貿易協定)などの議論は既に過去のものになっているだろう。経済は益々グローバル化し、貿易における関税や制限は完全に撤廃されていることだろう。
企業が円高に苦しめられることや、為替の上下で巨額の損失を計上せざる得ないこともなくなっているかもしれない。
租税条約は更に進化を遂げ、企業が自由にグローバルビジネスを行う上でのインフラは完全に整う……
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森辺 一樹