会員専用

－性的権利侵害で賠償を得た北京初の事件－ 先日、ある30代の女性が婚活サイトで知り合った既婚男性に感情、金銭両面で詐欺に遭い、その後人民法院に性的権利が侵害されたと主張して訴訟を提起したとの報道がなされ、世間の注目を浴びた。最終的に、北京市朝陽区人民法院は被告人の行為が原告の人格権に含まれる性的権利を侵害したと認め、被告人に対し、原告への15万人民元（約225万円）の慰謝料の支払いと書面による謝罪を求める判決を下した。これは、北京初の権利侵害責任法に基づき性的権利侵害が認められた事件となり、社会から広く注目を集めた。 本件の基本的状況は次のとおりである。2010年、33歳の女性X（原告）は、婚活サイトを通じて26歳年上の男性Y（被告）と知り合った。YはXに対して、自分は若い時に離婚し、子供も成人して自立していると語っていた。Yの猛烈なアプローチにより、Xは最終的に二人の間の年齢差を気にすることなく恋愛関係……

劉新宇