大手企業のアジア展開が加速する中、中堅、中小企業もその必要性に迫られている。しかし、多くの中小企業は「何をどうしてよいのか分からない」というのが実情である。これは、中小機構が平成22年度にまとめた中小企業海外事業活動実態調査でも、62%の企業がそう答えている。
アジアはもはや生産拠点だけで出る地域では無く、市場として捉えられなければ出ても待っているのは失敗だけだ。大企業は、アジアでも他国企業とのグローバル競争に必死で、品質の良いものが必ず売れるとは限らないアジア市場においては、コスト構造の大きな変革を求められている。今迄同様に日本の中堅・中小企業から部材を買うとは限らない。現地部材メーカーの品質も向上する中、部材調達の仕組みもグローバル化する。今後は益々取引先がアジア出ることによる進出は禁物だ。
何をどうしてよいのか分からないまま安易に進出をすれば、結果は容易に想像が付く。アジア市……
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森辺 一樹