証券日報2013年4月19日は、5人の銀行等チーフエコノミストに、社会資金調達規模とGDPの乖離についてインタビューしている。この中の、農業銀行の向松作チーフエコノミストの発言に気にかかる部分があるので、当該箇所を紹介しておきたい。
1.今年1-3月期の社会資金調達
規模は前年同期比で58%増と大幅に伸びている。同時に、人民元貸出のウエイトは18.6ポイント減少している、1-3月期の数値の異常変動をどう見るか?
(答)
1-3月期の社会資金調達規模の大幅な伸びと重大な構造的変化は、わが国の社会資金調達システム・金融機関の経営環境に革命的な変化が発生したことを証明するものである。
直接金融は既にわが国の社会資金調達総額で半分程度を占めており、相応に、銀行貸出を主とする間接金融のウエイトは継続的に低下し、相対的に次点の地位に後退を開始している。
この重大な変化は、喜ばしくもあり、恐ろしくもある。喜ばしい点は、……
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田中 修