3月15日は「世界消費者権利デー」である。中国各地の工商行政部門、消費者権利保護団体、メディアなどはこぞって消費者権利保護と合法権利保護活動を展開する。また、この日、品質、サービスに問題がある業者を告発することが慣例となっている。そのうち、中国中央テレビが毎年放送する「3.15晩会」(以下「3.15晩会」という)が最も注目を浴びる。
同番組は23年続く長寿番組であるが、消費詐欺、消費者がはまりやすい落とし穴、業界の内幕などを生放送で暴露し、違法企業とその不良品を多く告発してきた。その結果、メディアの企業に対する監督機能が効果的に作用し、また消費者がメーカーを選択する上で指南的役割も発揮してきた。
近年 3.15晩会で、取り上げられた重要事件は以下の通り。
2010年
2011年
2012年
2013年
LGなどの薄型テレビの修理保証期間短縮問題
国美電気が政府の補助金をだまし取り、従業員が消費者向け贈答品を着服
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王穏