0755-8635-0820/0755-8635-0821
TOP 中国関連ビジネス情報

中国関連ビジネス情報

コラム

中国案例指導制度が本格的にスタート(十三)

劉新宇

2013-06-04

-危険物質不法売買貯蔵罪の認定- 最高人民法院は2013年1月31日、さらに4つの指導性案例(13号~16号)を新たに公示した。今回の指導性案例には、民事事件1件、刑事事件2件、海事事件1件が含まれる。今回は最高人民法院が公示した4回目の指導性案例における13号-「王氏らによる危険物質の不法な売買、貯蔵に関する事件」について検討するものとしたい。 中国刑法125条2項は、危険物質不法売買・貯蔵罪として、「有毒性、放射性、伝染病病原体等の物質を不法に製造、売買、輸送又は貯蔵し公共の安全を害した者も、前項の規定に基づき処罰する(すなわち、3年以上10年以下の懲役。情状が極めて悪質な場合は、10年以上の有期懲役、無期懲役又は死刑に処す)」と定めている。この規定からすると、本罪の成否を論ずるにあたっては、行為の客体が「有毒性」物質、「放射性」物質、「伝染病病原体」に該当するか否かだけでなく、その行為が「売買」、「貯……
非会員の方は記事の一部しかご覧になれません。閲覧には会員ID、パスワードでのログインが必要となります。入会希望の方は こちら

劉新宇

前のページに戻る