金融時報2013年7月2日は、先般中央銀行・金融監督当局が共催した金融フォーラムを総括する形で、当面の金融政策を論じている。金融時報は人民銀行の系列の新聞であり、金融政策に関する人民銀行の考えを代弁しているものと考えられるので、以下概要を紹介する。
「中央銀行は引き続き穏健な金融政策を実施し、かつ政策の展望性(先見性)・的確性・柔軟性を増強する。また、各種手段を総合的に運用して、市場流動性の調節を実施し、市場の総体としての安定を維持し、金融市場の平穏な運行と経済発展のために良好なマネー条件を創造する」。中国人民銀行の周小川行長は、「2013年陸家嘴フォーラム」テーマ大会における発言で、穏健な金融政策についての態度・立場を重ねて表明し、市場に対して「強心剤」を注入した。
6月に入って以降、「流動性の逼迫」という金融専門用語が、中国の社会に未曾有の関心を引き起こした。専門学者とは対照的に、人々は「……
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田中 修