7月5日、国務院弁公室は「経済の構造調整と転換・グレードアップへの金融支援に関する国務院弁公庁指導意見」を記者発表した。これは10項目に分かれているため、現在メディアでは「金十条」と呼ばれている。意見本文は長文なので、本稿ではまず人民日報2013年7月6日に掲載された、記者会見の概要を紹介する。
銀行監督管理委員会の楊家才主席助理は、「『意見』の核心内容は、『資金ストックを十分活用し、資金フローをうまく用い、資金の回転速度を加速し、資金の使用効率を高め』なければならない、ということである。一面において、現有のストックを十分活用することにより、調整を通じてストックを必要なフローに変化させる。他方で、フローの投下先を明確にし、産業構造の調整と転換・グレードアップを実現するのである」と指摘する。
1.ストックを十分活用し、フローをうまく用いる
(1)ストックの活用
「ストックを十分に活用」する面では……
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田中 修