前回、前々回の2回にわたり直近の日中貿易と文化大革命終了までの過去の日中関係をお話しました。今回は中国が現在の政治・経済体制になった1978年から最近までの変遷、即ち現代中国とはなにか?という点を深読みしたいと思います。
中国現代史では、毛沢東を革命第一世代、鄧小平を第二世代、江沢民を第三世代、胡錦濤を第四世代、そして現在の習近平政権を第五世代と呼びます。江沢民以降は2期10年の規定があり三代で30年です。毛沢東は1949年の建国から亡くなる1976年まで27年間政権の座にあり、鄧小平は1976年から亡くなる1997年まで華国鋒、胡輝邦、趙紫陽、江沢民各政権の後ろ楯として院政を敷きました。江沢民は1989年6月4日の天安門事件後に党総書記になりますが、鄧小平存命中はあくまでNo.2の立場です。
政権世代を持ち出したのには訳があります。
今回のテーマは、誰が現在の中国を作ったのか?の検証ですので、最高権力者の生存期間とその……
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松本 健三