日本と中国の関係が一時的に冷え込んだ2012年後半以降、日系企業の投資の矛先が中国からインドネシアを始めとする東南アジアに更に分散及びシフトしたと言われます。それは2013年になっても、インドネシア経済の更なる成長を追い風にして今では東南アジアの中でも投資に関しては「最もホットな国」とも呼ばれるようにまでなりました。 日本にとっての最大の投資国 もともと日本にとってインドネシアは長年に渡り、ASEAN域内で最大の海外直接投資国でした。インドネシアの外国投資を管轄する投資調整庁から発表された2012年の外国投資実現額によると、日本は前年比26%増の25億米ドルで、シンガポール(49億米ドル)に次ぎ国別で2位であり、過去に渡っても常に5位以内に位置しています(表)。 (表)国別の外国直接投資の推移(金額ベース) 順位 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 1 シンガポール 3,7……
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