1.はじめに
商標法は1983年に施行されて以来、2度の改正が行われている。まず、1993年2月の1回目の改正では、サービス商標に対する保護が強化され、不当な登録商標の抹消制度が確立された。次に2001年10月の2回目の改正では、著名商標の保護と認定原則が明確にされ、集団商標、証明商標及び地理標識に関する保護規定が設けられたほか、自然人に商標登録の出願権利が与えられた。2度に亘る改正は、商標の運用、保護、管理に重要な役割を果たしている。
近年、中国における商標登録数は急激に増加し、商標登録手続の煩雑さ、著名商標の認定・使用が不適切、登録商標専用権の保護が不完全といった問題が生じており、商標法の再度改正の必要が生じていた。商標法の3回目の改正は、全国人民代表大会(以下、「全人代」という)常務委員会における改正草案に対する3回の審議(それぞれ2012年12月24日、2013年6月26日、2013年8月30日)を経て、ようやく2013年8……
●<会員の方へ>
引き続いてこの情報をご覧になる場合はこちらをクリックして会員ID、パスワードでのログインをしてください。
<非会員の方へ>
ビジネス情報の閲覧は会員の方のみとなっております。入会をご希望の方はこちらをクリックしてください。
劉新宇