本稿では、1-9月主要統計発表後の国務院常務会議の模様、及び李克強総理の経済に対する発言を紹介する。
1.国務院常務会議(10月21日)
四半期GDP発表後のタイミングで開催される国務院常務会議は、通常であれば当面の経済政策が議論されるが、今回発表された内容は改革促進・構造調整が中心となっている。かねてより、李克強総理は経済が合理的区間内にあるときは構造調整に重点を置くと明言しており、成長率がやや上向いたことで、政策の軸足を改革促進・構造調整に移したのであろう。
以下は会議の概要である(新華網北京電2013年10月20日)。
今年の錯綜し複雑な内外経済情勢に対し、党中央・国務院は科学的に判断を行い、我々は安定の中に前進を求めるという政策の総基調に基づき、安定成長・構造調整・改革促進を統一的に企画し、一定の政策程度を維持し、政策を安定させ、安定の中で成果を挙げた。
コントロールの方式を刷新し、(財政)……
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田中 修