4回連載終了後、コラムの継続要請がありましたので引き続き投稿させていただきます。このコラムは基本的に日本のメディアでは書かれない、中国側から見た視点で執筆しておりますので、ご了解をお願いします。
さて、日中間のGDPが逆転した3年前はずいぶん話題となりましたが、一般の認識としては一人当たりのGDPが追い抜かされない限り、中国が日本を凌駕したという意識はないでしょう(2012年度一人当たりGDP値:日本46,706ドルで世界12位、中国6,071ドルで世界88位。参考値として米国は51,703ドルで世界10位、シンガポールは52,051ドルで世界9位、香港は36,676ドルで世界25位です)。上海人はよくこう言います。人口2,000万人の上海だけならば既に5万ドルを越えており、シンガポールや香港に負けてはいない、と。人口1,300万人の東京の人も、東京だけならばスイス(78,880ドル、世界4位)に負けていない、と言うかもしれません。GDP比較とはこういったも……
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松本 健三