タイの反政府デモのニュースが続いています。現地の方の話では身の危険や事業の継続を危ぶむような情況ではなく、逆に日本からの「大丈夫か?」の連絡に温度差を感じて驚くとか。こういう落差は中国でも経験があります。
タイでは議会選挙を巡って動きが激化しているようですが、紛争が突然勃発したわけではなく、もうだいぶ前から政治体制をめぐる対立が続いてきました。できるだけ穏便な形で収束していくことを願いますが、どうなっていくのか分かりません。
タイといえば、2011年には甚大な被害をもたらした大洪水がありました。今回は反政府デモによる首都の都市機能への影響。中国の次は、タイを中心にASEANを使って事業展開するタイ・プラスワンが注目されていますが、タイはタイでいろいろな経営リスクや事業阻害要因があります。フィリピンやベトナム、インドネシアも同様。担当役人への付け届け、手続の遅さや煩雑さ、宗教、人……
小島 庄司