様々な問題が混在し、社会の矛盾が深刻であることが、中国の将来の発展に暗い影を落としている。これについて、中国の新指導部は就任以来、全面的な改革により問題を乗り越え、中国の更なる飛躍を促進すると幾度も表明している。中国共産党第十八期中央委員会第三回全体会議において2013年11月12日に審議可決された「改革の全面推進に伴う若干の重大問題に関する中国共産党中央の決定」(以下「決定」という)は、今次改革の方針と目標を全面的、多角的に示している。労働改革については、「決定」第(43)、(44)、(45)条に個別の説明があり、筆者は現行制度に照らして、企業の雇用と関連性の高い以下の問題について選択分析を行った。
就業差別の撲滅
「決定」は、「人員募集雇用制度を規範化し、都市農村部、業界、身分、性別などの平等な就業に影響を及ぼす一切の制度上の障害および就業差別を取り除く」ことを提起している。表面……
郭蔚