みなさん、こんにちは。東京コンサルティングファーム、中国・上海オフィスの田中勇です。今回は、前回に引き続き、日本と中国の不正の違いに関するソリューションについてお話します。 企業のあるべき姿についてお話しましたが、優良な企業であっても、不正が起こることがあります。それでは、不正が起きた時にどのような対応をすべきなのか。まずは①正確に原因分析し、②費用対効果を考慮し、③不正対策防止策を実施することが重要になります。 ①「原因を正確に分析」について、これを怠ると、効果の薄い防止策を行うことで会社の資源浪費につながり、さらに経営状態が悪化する場合があります。下記の通り、事例をいくつかご紹介します。
一つ目の事例として、化粧品店の万引き多発問題があります。万引きされた商品がオークションに出て回るような深刻な状態で、店員に注意するよう忠告しても効果はありませんでした。そこで、その化粧品店……
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