新たに公布された「労務派遣暫定規定」(人的資源社会保障部令第22号)は労務派遣制度について系統立てた規定を設け、いくつかの新制度、例えば補助性職務の確定手順、派遣比率の上限を10%とした上で2年間の移行期間の設定、区域を跨ぐ労務派遣に伴う派遣先企業所在地での保険加入の原則などを定めた。また、いくつかの論争のある問題、例えば福利待遇における同一労働同一報酬規定遵守の要否、「客観状況に重大な変化が生じた」、「経済的人員削減」などの状況において派遣従業員を派遣元に戻すことの可否などについても明確にした。当所はその中の重点、難点について解読する。
2012年末に公布された「労働契約法修正案」、2013年11月に公布された「労務派遣若干規定(意見募集案)」(以下「新規草案」という)、最近公布された「労務派遣暫定規定」(以下「新規定」という)(2014年1月24日公布、2014年3月1日正式施行)という、労務派遣関連……
邱奇峰