先週の6月7日~8日の2日間、2014年度の高考(ガオ・カオと発音する)がありました。 今回は将来中国経済界の幹部候補生になる大学生を考察したいと思います。 高考とは普通高等学校招生全国統一考試の略称で、日本の大学入試センター試験に相当します。日本のセンター試験は国公立大学の足きり(一次試験)を主目的にしていますが、中国の高考は一発勝負の本番です。 高考に参加する大学数は全国で985校、受験生は約939万人と公表されています。 今年は6月7日9時~11時半が語文(国語)、午後3時~5時が数学、翌8日9時~11時が選択科目(文系:政治、歴史、地理、理系:物理、化学、生物より二科目)、午後3時~5時が外国語(英語)です。 数学は文系でも必須科目で、理系の語文(国語)も同様です。また、6月8日の外国語は英語ですが、地方大学では翌9日に、チベット語、モンゴル語、ロシア語、日本語、朝鮮語が当該地方政府の指定で追加されま……
松本 健三