はじめに 6月6日、李克強総理は北京市長、河北省・山西省・黒竜江省・江蘇省・浙江省・広東省・四川省の省長を中南海に召集し、8省市経済工作座談会を開催した。本稿では、会議における李克強総理の発言の概要を紹介する。 現在、わが国の経済運営は総体として平穏であり、経済成長・都市の新規雇用増・物価総水準等はなお合理的区間にある。しかし、経済発展は安定の中に憂いがあり、下振れ圧力が依然かなり大きく、リスクと試練は軽視できず、各地域の発展はアンバランスであり、ある方面では問題が比較的際立っていることをも見て取らねばならない 。
発展という第1の重要任務にしっかりと取り組み、冷静さを保ち自信を堅固にするのみならず、転ばぬ先の杖により、主動的に行動しなければならない。
中国はなおも発展途上国であり、我々は依然長期にわたって社会主義初級段階にあることをいつも忘れてはならない。中国のような13億……
田中 修