はじめに 審計署の劉家義審計長は6月24日、全人代常務委員会に2013年度中央予算執行会計検査報告を行った。本稿では、このうち関心が集まっている政府債務の会計検査部分の概要と国務院常務会議の対応を紹介する。 1.政府債務に対する会計検査の概要 国務院の要求に基づき、審計署は全国政府債務の情況について、組織的に全面会計検査を進めた。会計検査の結果は、2013年6月末、全国各レベルの政府返済債務[1]は20兆6988.65億元、政府保証債務[2]は2兆9256.49億元、政府救済債務[3]は6兆6504.56億元であり、債務リスクは総体としてコントロール可能である。会計検査結果は、既に国務院と全人代常務委員会に報告し、かつ社会に公表した。
2014年、中央予算執行の会計検査と地方財政収支の会計検査を結びつけ、中央政府債務制度の建設情況、及び2013年6月末以降の地方政府債務の変化情況をフォローアップする会計検査を行った。
会計……
田中 修