Q. 派遣労働者が労災に遭った場合、誰が責任を取ることになりますか?
雇用者として、労働契約法上のリスクを回避する目的から、派遣労働者を大勢採用する会社がよく見られます。では、派遣労働者の雇用は本当に法的リスクの回避につながるのでしょうか。まずはアモイ中級法院(地裁)の判例を見てみましょう。
2007年、アモイのある労働派遣会社は、雇い主として曹さんと『労働契約書』を結び、Aさんを燦坤会社の製造部門に派遣しました。その後、労働派遣会社は曹さんを労災保険に加入させ、労災保険料を納めてきました。2007年11月、曹さんは退勤途中でモーターバイクにぶつかって負傷しました。労働派遣会社は労働・社会保障局に労災認定の申請を出し、同局から労災の認定を取得しました。後に、労働派遣会社は曹さんに対する労働能力の検定を求めて労働能力検定委員会に申立てをしました。同委員会の検定結論によりますと、曹さんの……
王倩